この記事は月刊パブリッシャーズで11月に配信された記事の再掲載です。
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Publishersでは、月額購読料を読者からいただく、有料Webマガジンを発行することが可能になっています。これは、「有料メールマガジン」などでもおなじみの形式です。また、最近は、大手新聞社なども、電子新聞という形で、オンラインで読者から課金することに続々とトライしていますね。
有料課金ができる仕組みを7月にリリースしてから、この10月には実際に課金が発生する事例もでてきましたので、ここでもう一度、Publishersの有料マガジンの仕組みについて説明しておきたいと思います。
Publishersで発行される有料Webマガジンの課金の考え方には、いくつかの特徴があります。
- 特徴①:購読料は、100円から10000円の範囲で自由に設定できます
- 特徴②:クレジットカード課金です
- 特徴③:特定の読者を課金対象外にすることが可能です
- 特徴④:無料お試し購読期間が自動設定されます
- 特徴⑤:有料読者だけの限定コンテンツは、バックナンバーもふくめて記事ごとに設定できます
- 特徴⑥:配信保証型の事後課金制となっています
これらの特徴は、よく聞かれる質問点でもあります。以下に、それぞれの特徴を説明していきましょう。 なお、基本的な有料マガジンの発行フローについては、こちらの「有料マガジン発行ガイド」もご確認ください。
特徴①:購読料の設定
Publishersで有料マガジンを発行する際、最初に考えなければいけないのは購読料の設定をどうするか、ということですね。
日本には、有料メールマガジンを発行するサービスがいくつかありますが、実際に発行されている有料メールマガジンの事例を見ると、おおよその金額感が分かります。「ホリエモン」で有名な堀江貴文さんのメールマガジンであれば、毎週1回発行されて、月額840円(税込)などとなっていますね。
(参考)「堀江貴文のブログでは言えない話」(まぐまぐ)
堀江さんのメールマガジンは、月4回も発行されるので、かなりオトク感がありますが、実際には、平均して月1回の発行で税抜き価格で300円〜500円、月2回なら500円〜800円、などのメールマガジンが多いように思います。
また、有料コンテンツとして配信されるコンテンツにはいくつかの種類がありますが、堀江さんのように「著名人による裏話」もあれば、特定のエリアにおけるセミプロあるいはプロが発信する「専門情報」、そして、小説などの「一般的な読み物」があります。専門情報であれば、配信頻度は月1回程度でも1000円程度の購読料を設定している人気マガジンなども存在します。
このように料金設定は千差万別のため、どのような料金にするべきかは悩ましいところですが、おおよそ、月300-800円を基準として、発信される情報の専門性、読者数のイメージ、などを考慮のうえ、設定されるのが良いと思います。
なお、Publishersでは購読料の決済手数料は通常20%、NPOプランを適用している団体であれば12.5%となっており、追加して、決済処理料として1件あたり30円の処理料が発生します。購読料の設定が高いほど、決済処理料の負担率が減りますので、少しオトクになる、ということになります。
(※注意:画像をクリックすると有料マガジン発行ガイドに飛びます)
NPOプランの適用には、申請が必要となっておりますので、こちらの「お問いあわせフォーム」からご連絡ください。
特徴②:クレジットカード課金です
いまのところ、Publishersでは読者から課金する手段はクレジットカードのみに限定しています。カードは、Visa、Master、JCB、American Express、Dinersの5大カードに対応しております。
よく、コンビニ決済や郵便振り込みについてのお問い合わせもいただきますが今のところ対応しておりません。予めご了承ください。
特徴③:特定の読者を課金対象外に設定することができます
たとえば、Webマガジンを発行するにあたって内部の関係者や、既に何らかの形でお金をいただいている方に対しては、「記事は読んでもらいたいけど課金を免除したい」という場合がありますね。そういった場合に、Publishersのマガジン管理画面を通じて免除したい読者を選択し、課金の対象外にすることができるのも特徴です。
(※注意:画像をクリックすると有料マガジン発行ガイドに飛びます)
読者を課金対象外に設定したり、また課金対象に戻したりすることは、いつでも可能となっています。
読者にたいしては、課金対象外に設定されたときや課金対象に追加されたときには、自動で通知メールが送られるようになっていますので、発行者の方は、安心して作業をおこなっていただけます。
特徴④:購読開始の翌月までは、無料おためし期間になる
読者のかたにとっては、「興味はあるけど、どんな内容か分からないから購読しづらいな」と思うことは多いと思います。
Publishersでは、有料マガジンの読者に対して、購読開始月の翌月までは自動的に「無料おためし期間」が提供されますので、この間に、本当に購読をするかどうかを読者のかたに判断していただくことができます。
読者のかたの不安を取り除くためにも、有料マガジンを発行される発行者の方は、「無料おためし期間がある」ということをしっかり宣伝されることをオススメします。
特徴⑤:読者限定コンテンツは、バックナンバーを含めて記事ごとに、エリア設定できる
こちらもよく質問されます。
Publishersで発行するWebマガジンでは、記事のどの部分を「読者限定の非公開コンテンツ」にするか、を自由に設定できますが、これは、有料マガジンであるかどうか、あるいは過去の記事であるかどうかに関係なく有効な設定となります。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、表にしてみましょう。
登録読者(ログイン必要) | 一般閲覧者 | |
公開コンテンツ(最新号) | 読める | 読める |
公開コンテンツ(バックナンバー) | 読める | 読める |
非公開コンテンツ(最新号) | 読める | 読めない |
非公開コンテンツ(バックナンバー) | 読める | 読めない |
ここで気を付けていただきたいのは、有料マガジンにしたからといって、すべての記事が非公開になるわけではない、という点です。
有料マガジンであっても、記事自体が「非公開」として作成されていなければ、すべての訪問者が読める記事として扱われますので、有料購読者だけに見せたいコンテンツ部分は、以下のように、かならず、「非公開記事」として作成してください。
※写真をクリックすると拡大できます
特徴⑥:配信したときだけ課金される、安心の「配信保証型課金」
従来の有料電子コンテンツサービスとPublishersが、課金の考え方において大きく異なる部分が、この、「配信保証型課金」の考え方をとっていることになります。
これまで、毎月継続課金がおこなわれるような有料の電子コンテンツ配信サービスの多くでは、「お金を払って下さい。そうすると有料コンテンツが配信されます」、という考え方をとっています。つまり、「私たちを信用して先にお金を払ってくださいね」という考え方になっています。
ですが、実際には、本当に有料コンテンツが届くかどうかは、大手新聞社のような信用力のある運営者でもない限り、不安なことは多いと思います。
Publishersでは、このような不安を取り除き、読者に対して安心して有料Webマガジンの購読を行っていただくため、「後払い」かつ「Webマガジンが発行された月だけ課金がされる」という考え方にしました。
<課金ルール>
- マガジンが発行された月 → 翌月1日に読者の購読料が発生
- マガジンが発行されなかった月 → 購読料は発生しない
このため、Webマガジン発行者の方の入金のタイミングは遅れますが、読者に対して安心して購読を行っていただけるとともに、発行者にとっても大きなメリットがあります。
それは、発行者側の都合によってやむを得ずWebマガジンの発行ができなかったり、発行タイミングが遅れてしまった場合に、課金だけが自動的に行われることによるトラブルなどを避けることが出来る、ということです。
大手メディアではない小さなチームでWebマガジンを発行すれば、担当者の退職や病気による欠員、その他不可抗力の理由で予定通りに発行できないときもありますが、この仕組みによって決済だけが行われてしまうということは避けられますので、発行者にとっても安心な仕組みなのです。
いかがでしょうか。
ぜひ、このような特徴を活かして、楽しく、有料マガジンを運営してみてはいかがかと思います。
「こんな機能がほしい!」というようなものがありましたら、ぜひ、お問い合わせフォームからもご意見をお寄せください。
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